ニキビ跡ってなぜ痒い?その理由と対処方法

ニキビ跡ってなぜ痒い?その理由と対処方法

中々治らないニキビに悩まされて、ピークの時は痛みさえ感じていたのに、やっと治まりかけてきたら今度は痒くて仕方なかった(あるいは現在そうだ)という経験はありませんか?痒みというのもかなりのストレスを感じますよね。

 

ニキビってアクネ菌などの皮膚にいる細菌が毛穴で増えて出来てしまう、つまり「毛穴がばい菌に感染した状態」ですが、それが治ってくると痒いのは何故なのでしょう。ニキビ跡が痒くなる仕組みと対処法を知っておきましょう。

 

ニキビ跡のかゆみの原因

 

炎症で痒い

 

ニキビとは毛穴の中にアクネ菌が増殖して炎症を起こしている状態でしたね。炎症が起きるのはばい菌(ここではアクネ菌)をやっつけようと好中球が戦っているからです。たくさんの好中球がばい菌のいる「戦場」の位置を知り、そこまで辿り着いたのは最初に敵に気付いた肥満細胞が出したヒスタミンや、体内でアラキドン酸から作られたロイコトリエンによって誘導されるからです。

 

これらの物質は血管を広げて通り抜けやすい状態にし、素早く好中球などの戦士を呼び寄せます。ヒスタミンや他の炎症誘導物質は痒みを起こす作用があります。

 

乾燥で痒い

 

まずニキビは炎症で痒くなることがほとんどなのですが、ニキビの出来た部位の皮膚表面は細菌の増殖や炎症で皮膚のバリア機能が弱まっています。角質も荒れたり薄くなって、皮膚が乾燥していることも多いです。

 

痒みを伝える神経線維をC-線維といいますが、通常なら皮膚の表皮と真皮の境界部までしか伸びないはずのC-線維が角層のすぐ下、つまり体の表面近くまで伸びてきます。すると外界の刺激に対してC-線維が敏感になり痒みを感じます。

 

傷の治りかけは痒い!

 

ニキビが進行して悪化すると化膿性の強い炎症により毛穴の周りの組織が破壊されて、傷跡になります。傷跡は最初のうちは赤みがあって痒いですよね。

 

傷跡が徐々に治ってきて組織が修復される過程においても炎症が起きるのです。その後徐々に赤みが治まり、しばらく炎症後の色素沈着が残りますが、時間の経過とともに周りの皮膚と近い色に落ち着いてきます。

 

ニキビの痒みの対処法

 

まずは皮膚科を受診してニキビそのものを治療することです。痒いからといって掻いたりいじったりしてはいけません。皮膚のバリア機能が弱まり、ますます痒くなってしまいます。毛穴でアクネ菌が繁殖しているのですから、洗顔は大事ですが痒みがあっても決してゴシゴシ擦ってはいけません。

 

よく泡立てた石鹸や洗顔料でそっと洗って、ぬるま湯で優しく洗い流して下さい。洗顔後の皮膚のバリア機能を守るために保湿を心がけましょう。ニキビ自体が良くなってもニキビ跡の痒みがあまりに酷ければ、病院で受診して相談するといいでしょう。抗アレルギー剤など、痒さを抑えるにきび薬を処方される場合もあります。

 

跡が盛り上がって痒いようなら「肥厚性瘢痕」といって、真皮まで及んだ傷を修復しようとしてコラーゲンが沢山作られ過ぎ、元の皮膚の範囲を超えてコラーゲンの塊を作ってしまった状態かも知れません。

 

この肥厚性瘢痕の治療はまずは炎症抑制効果のある(またはただの)テープでその部位を圧迫気味に貼ることです。ケロイド体質だとどんどん傷跡が大きく盛り上がる恐れがあるので、必ず皮膚科や形成外科などで相談して下さい。

 

ニキビ跡の痒みを解消するためのケアは正しい対処法を行う必要があります。痒いのでついつい触ったり、掻いたりしてしまいがちですが色素沈着が酷い跡になる可能性があるので触らないよう我慢しましょう。

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